肛門科 胃腸科

肛門科 胃腸科のご案内

医師:遠山邦宏

日本外科学会:外科専門医
日本消化器内視鏡学会:消化器内視鏡専門医、指導医
日本消化器病学会:消化器病専門医
日本大腸肛門病学会:大腸肛門病専門医、指導医

肛門科・胃腸科
診療時間 受付時間
09:00〜12:00 08:30〜11:45 - ※2 ※3 ※4
15:30〜18:30 08:30〜18:15 ※1 - - ※3 -

肛門科を受診される方は、お電話にて受診日と時間の予約をして下さい。 TEL:0533-66-1515
※1 第2・4は通常診察。第1・第3・第5は検査日のため、診察は可能ですが待ち時間が長くなります。
※2 診察と検査が隔週で入れ替わります。検査日は待ち時間が長くなります。
※3 検査日です。診察は可能ですが、待ち時間が長くなります。
※4 第1・第3は検査のため、診察は10:00〜12:00。

予約について

肛門科胃腸科は、受診日と時間の予約制です。

  • X月X日X曜日のX時という予約の取り方になります。
  • 予約時間は、9:00、9:30、10:00、10:30、11:00、11:30、15:30、16:00、16:30、17:00、17:30、18:00があります。
  • 一つの予約時間には、最大4名が予約されます。
  • ある予約時間に予約の方が2名以上いた場合、順番は来院順になります。
  • 予約は初診・再診とも取りますので、新しく予約される場合は空いている枠のみになります。
    ※ご希望の受診日や時間が埋まっている場合もありますのでご了承下さい。
  • 個々人の病状症状、身体の動きにくさ等により診察時間は速かったり遅かったりします。
  • 必ず予約時間ちょうどに診察するとは限りませんので、ご了承下さい。
  • 予約なしで直接来院された場合は、空いている時間に診察しますので、待ち時間が長くなることがあります。

肛門科受診の流れ

  1. 肛門科に受診される方は、お電話にて予約して下さい。

    • 肛門科胃腸科は、受診日時間予約制です。
    肛門科では内視鏡検査も行っているため、診察日が不規則です。
    せっかくご来院して頂いてもすぐに診察できないことがある為、あらかじめお電話にて受診日と時間の予約をして頂くと便利です。
    お電話番号:0533-66-1515
    ※当日の診察状況によっては、予約時間より遅れることもあります。
    ※予約なしの場合、待ち時間が長くなる事があります。

  2. ご来院・問診票の記入

    予約日の当日は、予約時間の少し前にはご来院ください。
    ご来院後、保険証の確認や問診票のご記入をお願いします。

  3. 看護師からの問診

    特に当院肛門科に初めてかかる方、お久しぶりの診察の方は看護師が詳しい症状などをお聞きします。
    今までにかかったことのある病気、現在治療中の病気についてもお聞きします。

  4. 肛門科医師による診察

    医師が症状を確認しながら、肛門の状態を詳しく観察診察します。
    その後、診断結果や今後の治療について説明させて頂きます。
    何か疑問や質問がありましたら、遠慮せずにお聞き下さい。

  5. 次回の予約・お会計

    診察が終わりましたら、次回の予約日時を決めます。(必要な場合)
    その後受付にてお会計をして終了です。
    お支払いはクレジットカードでも可能です。
    またお薬は院外処方となっております。ご希望の薬局へ処方箋をお持ちください。

おしりは排泄のための大切な器官

私達は毎日口から食べ物を食べ、胃や腸で消化し、エネルギー源としています。この時消化されずに残ったもの(食べ物のカス)が『うんち』となっておしりから出てくるのです。

口→胃→小腸→大腸と体内での長旅を終えたうんちが直腸にたどり着くと、大脳に刺激が伝えられ、「うんちがしたい」という指令が出ますが、睡眠中や仕事中にはうんちを出さずに我慢することができます。
どうしてそんなことができるのでしょうか?これには深い訳があるのです。

おしりの周りには、「内肛門括約筋」と「外肛門括約筋」という二つの筋肉があります。
内括約筋は自分の意志とは関係なく、いつも一定の力でおしりを締めつけていますが、直腸にうんちが溜まると脳に刺激が伝えられ、便意をもよおし、自然に内括約筋が緩むしくみになっています。
一方、外括約筋は自分の意志でコントロールすることができる筋肉で、便意をもよおしても近くにトイレがなかったりすると、外括約筋を使っておしりをキュッとすぼめて、うんちを我慢することができるのです。
この二つの筋肉が必要に応じて、互いに働き合うおかげで、うんちを我慢したり、都合の良い時にうんちを出したりすることができるのです。
このように、一口におしりといってもなかなか複雑な器官なのです。そのため体内の他の器官と同じように、様々な病気が発生するのです。

あなたは大丈夫ですか?

このような症状が出たら、このような病気を疑います。
症 状 病 名
排便時に出血がある 痔核、裂肛、大腸がん、大腸憩室
肛門に突然イボができて痛い 血栓性外痔核
肛門から何か出ている 痔核、血栓性外痔核、直腸脱
排便時や排便後に肛門が痛む 裂肛
下着が汚れていることがある 痔瘻
肛門が熱をもって腫れる 肛門周囲膿瘍/痔瘻
肛門がベタベタする 痔核、痔瘻、肛門周囲皮膚炎、直腸脱

肛門の病気

日本人の3人に1人は、何らかの症状でおしりに悩みをもっているといわれています。

一般に『痔』というのは痔核・裂肛・痔瘻など、肛門周辺に起きる病気の総称をいいます。その中で痔は大きく三つに分けられます。「痔核(イボ痔)」、「裂肛(切れ痔)」、「痔瘻(あな痔)」で、これを痔の三大疾患といい、もっとも頻度が高いのが痔核です。ここでは、痔の代表である痔核、裂肛、痔瘻について特徴と治療法を紹介します。

痔 核(じかく)

イボ痔のこと。
肛門内には静脈がたくさん集まった静脈叢と呼ばれる部分があり、ここに血液が溜まったり、一部の毛細血管がうっ血拡張したりして、コブ状に腫れたものをイボ痔といいます。
基本的にイボ痔は正常な肛門内にもありますが、不規則な排便習慣のため、長時間「いきむ」くせが続くとイボ痔は腫れ、さらにイボ痔を支えている組織が緩んで、飛び出すようになります。

このように何らかの症状が出て初めて病的なイボ痔、つまり疾患としてとして扱われます。
できる場所によって「内痔核」、「外痔核」と分けられおり、歯状線よりより上にできるものを内痔核、歯状線より外にできるものを外痔核といっています。

症状(内痔核)は、初期は違和感、出血などです。出血は排便時に血がたれたり、血が飛び散ったりします。神経のないところなので、痛みはあまりありません。
しかし痔核が進行すると、出血だけでなく、痔核が肛門外に次第に脱出するようになります。 さらに脱出を繰り返していると随伴裂肛(切れ痔)や血栓(血まめ)を伴い、痛みが生じます。

脱出が戻らなくなる状態を「脱肛」といいますが、その状態が持続すると循環障害を起こし、腫れあがり、血栓が多数形成されるためにひどい痛みを伴います。
この状態を「嵌頓痔核」といいます。

内痔核は脱出の程度によって4段階に分類されています。

  • Ⅰ度:排便時の違和感や出血はあるが、脱出はしない
  • Ⅱ度:排便時に脱出するが、自然に元に戻る
  • Ⅲ度:排便時・力み時に脱出し、指などで押し込んでいる
  • Ⅳ度:押し込んでも戻すことができなく、いつも脱出したままの状態(脱肛)

治療は、上記のⅠ度、Ⅱ度は内服薬や坐薬などで保存的に治療します。
Ⅲ度以上は保存的治療を行っても改善が得られない場合に手術を考えます。
また、肛門に負担がかからないような排便習慣を含めた生活習慣の改善が大切です。

裂 肛(れっこう)

切れ痔のこと。
便秘などが原因で硬い便が肛門を無理に通過するために肛門が切れたり、裂けたりして、肛門に切り傷ができることです。
妊娠やダイエットなどで食事制限して便秘に悩む女性が多いのに関連して、裂肛も女性に多いといわれています。

症状は、肛門管には神経があるので、排便時に強い痛みが起こります。また紙につく程度やポタポタ垂れるような出血もみられます。

これを「急性裂肛」(初期の切れ痔)といいます。時に内括約筋にけいれんが起こると、激痛が長時間続くこともあります。そのため切れると痛いという恐怖心のため排便を我慢してしまい、さらに便が硬くなって、また切れてしまうという悪循環に陥ります。そうなると次第に傷が潰瘍化し、深くなります。そして傷の周囲に「肛門ポリープ」や「皮垂(見張りイボ)」ができます。

さらに進行すると内括約筋が硬くなり、肛門が狭くなってしまいます。この状態を「慢性裂肛」といいます。

肛門ポリープは、大腸ポリープとは違い、がん化しない良性ポリープですが、大きくなると脱出することもあります。また皮垂(見張りイボ)は皮膚のたるみのことです。

治療は、坐薬などで保存的に治療を行いますが、原因である便秘を治さなければ根本的治療にはなりません。出始めの便から軟便にする必要があります。 しかし、症状が改善しなかったり、慢性裂肛となり、肛門が狭くなってしまった場合は、手術が必要なことがあります。

痔 瘻(じろう)

あな痔のこと。
歯状線にある肛門小窩といわれるくぼみに大腸菌などの細菌が入り、肛門腺に感染が起こると、膿が溜まっていきます。これを「肛門周囲膿瘍」といいい、肛門の腫れ、強い疼痛、発熱を伴います。

自然に表面が破れて膿が出たり、病院で切開して膿を出してもらうと楽になりますが、痔瘻の始まりになることが多いです。

最終的に肛門小窩と肛門周りの皮膚(膿の出た穴)との間に瘻管というトンネルができたもの(慢性期)を「痔瘻」といいます。痛みを伴うしこりが残ったり、膿が出るために、ベタベタしたり、かゆみが出たり、おしりに不快感が生じたりします。特に下痢ぎみの人は感染しやすいといわれています。

この肛門小窩に一度細菌が入るとまた細菌が入りやすくなり、再び肛門周囲膿瘍になったり、トンネルが拡がってしまい複雑な痔瘻になることもあります。

治療は、保存的治療では効果はなく、基本的に手術治療です。

家庭でできる『痔』の治療と対応法

外痔核が突然腫れて痛い時

外痔核は、肛門の皮下静脈叢の血栓または炎症です。
1週間くらいで痛みは軽減します。

  • 1)肛門を温める
    • 入浴。お風呂に入るだけで痛みをやわらげます。
    • 熱いタオルをお尻にしばらく当てる
    • カイロをガーゼに包んで肛門部に当てる(火傷注意)。
  • 2)市販の軟膏坐薬を塗布挿入(1日2回)。
    • 軟膏を肛門に塗ると、下着が汚れますので、ガーゼを当てた方が良いでしょう。
  • 3)重い物を持ったり、腹圧がかかるような運動や仕事を控えることが必要です。
  • 4)アルコールや香辛料の取り過ぎは控えましょう。
  • 5)内服薬は必ずしも必要ないですが、消炎酸素剤や痔の内服薬を2週間くらい服用しても良いです。
内痔核を戻しにくい時
  • 1)上手な戻し方
    • 痔核が戻りにくい時は、立ったまま戻そうとしないで、仰向けに寝て下さい。
      お尻の下に座布団などをいれて高くし、ガーゼにワセリンかオリーブ油を塗ります。
      利き手で一ヵ所から始めて、飛び出した痔核を少しづつ分けて、肛門内へ押し込むようにして下さい。 下向きに膝をたてて手をお尻に回して、同じようにワセリン軟膏ガーゼを当てて、少しずつ手を使って押し込むのも良いです。
  • 2)肛門を温める
    • 入浴する。肛門括約筋の緊張を取り、静脈叢のうっ血を取るのにもっとも効果的なのが入浴です。入浴によって温まると肛門括約筋が緩むので、大変楽になります。
    • 熱いタオルをお尻にしばらく当てる。
    • カイロをガーゼに包んで肛門部に当てる(火傷注意)。
裂 肛
  • 1)便秘の改善
    • 緩下剤のカマ(酸化マグネシウム)の内服が良いです。 また、野菜、海草など繊維を多く含む食物をしっかり取って、便通を整えるようにしましょう。
      便秘にならない排便方法は、便意を感じトイレに行きたくなったら、すぐ行って、あまり気張らずにさっと排便するのが、一番良いです(たとえ会議中でもちょっと失礼して…)。「ウンチは行きたくなったら、すぐトイレへ!」が、最高の正しい良い排便方法です。
      朝決まった時間に必ずしも出すということにこだわらなくても良いです。
      朝コップ1~2杯の水か牛乳を飲むと、排便しやすいといわれています。
  • 2)市販の軟膏坐薬の挿入(1日2回)。
  • 3)ビタミンE(ユベラ)などの内服。
  • 4)痛みが強い時は、痛み止めの内服。
痔瘻、肛門周囲膿瘍

肛門周囲が腫れて、熱や肛門痛が出たら、早く肛門科を受診して下さい。
肛門周囲膿瘍は切開してもらうと、楽になります。 肛門周囲膿瘍はやがて痔瘻になり、残念ながらほとんどの場合手術を必要とします。

すぐに肛門科か外科を訪れることが不可能な場合
1)抗生物質の内服 。
2)患部を冷やす。
3)痛みが強い時は、痛み止めの内服。

痔の日帰り手術

※医師の診察により適応外の場合があります。

ジオン注による治療法

「脱出を伴う内痔核」にジオン注を投与して痔に流れ込む血液の量を減 らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法です。

痔核を切り取る手術と遣って、痔核の痛みを感じない部分に注射するの て「傷口から出血する」「傷口が痛む」というようなことはほとんどありません。

ジオン注とはどんな薬でしようか?
ジオン注の有効成分は硫酸アルミニウム力リウム水和物とタンニン酸というものです。
・硫酸アルミニウム力リウム水和物(出血症状や脱出症状を改善する)
・タンニン酸(硫酸アルミ二ウムカリウム水和物の働きを調節する)
どのようにジオン注を投与するのでしょうか?

ジオン注を投与する前に肛門周囲への麻酔か、下半身だけに効く麻酔を 行い肛門周囲の筋肉を緩め注射しやすくします。
ジオン注はひとつの痔核に対して4か所に分割して投与します。
これは痔核に薬液を十分に浸透させるための方法で、四段階注射法といいます。
複数の痔核がある場合には、それぞれに投与します。投与後しばらく点滴 を続け、麻酔の影響がなくなるまで安静にする必要があります。

ジオン注を投与するとどうなるのでしょうか?

投与後の早い時期に痔核ヘ流れ込む血液の量が減り出血が止まります。
脱出の程度も軽くなります。
その後、投与した部分が次第に小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着-固定して、脱出がみ られなくなります。
(1週 間~1か月)

おしりにやさしい食事

食物繊維
食物繊維は、水に溶けにくい不溶性食物繊維と水に溶けやすい水溶性食物繊維の2つに分けられます。
不溶性食物繊維は、水分を吸収して膨らみ、腸管を刺激して排便を促す効果があるといわれています。
水溶性食物繊維は、腸内環境を整えるほか、便をやわらかくする効果があるといわれています。
不溶性食物繊維を摂取しすぎると、便の水分を吸ってしまい、便が硬くなってしまうことがあります。いつも便が硬い、という方は水溶性食物繊維を摂取すると便がやわらかくなり、便秘の改善につながります。
不溶性:水溶性=2:1 の割合で摂取するのが好ましいとされています。
不溶性食物繊維を多く含む食品
きのこ類(しめじ、えのきだけ、きくらげ、しいたけなど)
根菜類(大根、ごぼう、れんこん、にんじんなど)
芋類(さつまいも、里芋、じゃがいも、こんにゃくなど)
水溶性食物繊維を多く含む食品
海藻類(わかめ、ひじき、こんぶ、のりなど)
果物類(バナナ、梨、りんご、みかんなどの柑橘類)
油は便のすべりを良くします。
特にオリーブ油は小腸で吸収される量が少ないので、便秘に効果的であると言われています。
1日大さじ2杯程度を料理に使うと良いでしょう。摂りすぎはエネルギー過多となるので注意が必要です。
魚の油も効果的です。特に青魚(さば、いわし、さんま、あじなど)の油に多く含まれるDHA、EPAは血流を改善し、炎症をやわらげる効果があると言われています。脂ののった旬の魚を食べましょう。
発酵食品
発酵食品は腸内環境を整える効果があると言われています。
ヨーグルトやチーズ、納豆、味噌など毎日の食事に取り入れるようにしましょう。
ぬか漬けや奈良漬、しば漬けなどの漬物も発酵食品のひとつです。塩分を多く含むので、血圧の高い方は気を付けましょう。
キムチも発酵食品ですが、キムチに使われる唐辛子は体内で消化されずに排泄され、痔の部分を直接刺激するためおすすめできません。
アルコール、香辛料を避ける
アルコールを飲むと体内の血流が良くなり、肛門内の血管にもいつもよりたくさんの血液が運び込まれます。
すると痔のある方は患部がうっ血を起こしたり、炎症を起こして痛みがよりひどくなります。
しかし、適量なら飲んでも良いとされています。適量とは、アルコールを飲んだ影響が体に表れてこない量です。飲んだ翌朝二日酔いになったり、下痢をするようでは飲みすぎです。この量には個人差がありますが、目安としてはアルコール量で20gです。ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、焼酎なら0.6合、ウイスキーならダブル1杯、ワインなら1/4本、酎ハイなら1.5缶です。
香辛料は痔を刺激するため控えましょう。
よく利用する香辛料として唐辛子、こしょう、マスタード、カレー粉などがあげられます。麻婆豆腐やカレーライス、キムチ、辛子明太子などは痔が治るまで控えた方が良いでしょう。

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